第3回 ~任せたいのに任せられない~

こんにちは、今井です。

日々、多様な事件に奔走される先生方。
時間に追われ、思索に費やす余白を確保することさえ難しい――そんなご経験、誰しもおありかと思います。

より高度な推論が求められる局面でこそ、先生方の知的資源を最適配分すべきであり、弁護士の権限を要しない周辺業務に時間を奪われるのは、極力避けたいところでしょう。

財産目録・経過報告書・結了報告書・権限外行為許可申請などは、まさに先生方の権限(名義・押印)によって遂行されるべき領域です。
しかし一方で、債権者(金融機関・代位弁済者)との折衝、物件調査(写真撮影)、鍵交換、残置物撤去、居住者の転居先探し、行政調査、役所での資料取り寄せといった業務は、**「外注したいが任せられない」**という葛藤を多くの先生が抱えています。

その根底にあるのは――「心配だから」。
もっともなことです。これまで出会われた不動産業者や新規営業の担当者に対して、力量や倫理観の担保が得られなかったからでしょう。

しかし、そのご懸念は杞憂に終わるかもしれません。
なぜなら、こうした課題を理解し、同じ目線で文章を綴っている私こそが、現場の一端を担っているからです。

レガサポは、私と小林の二人体制で運営しております。
人事異動も退職も――私たちが仲違いをしない限り、起こりません(笑)。
つまり、**長期的な信頼関係を築ける「お抱えの不動産業者」**として伴走できるということです。

「任せる」という行為には、常にリスクが伴います。
しかしながら、弁護士という公共性の高い職責を担う先生方には、一市民として心から申し上げたいのです。
どうかその卓越した思考力を、より本質的な判断と戦略に費やしてほしい、と。

私たちは、事件を通じて信頼のキャッチボールを重ねながら、少しずつ絆を深めていきたいと願っております。
まずは、小さな一歩から。
どうぞ、ひとつの業務からでも「任せて」いただければ幸いです。

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